« April 2008 | Main | September 2008 »

August 30, 2008

【二日目】四国カルストは遠いのだ

仁淀川河畔。涼しい風が吹いて4時に目が覚めた。

Dscn2860

辺りはまだ日が昇っていない。ヘッドランプを灯けてコーヒーを入れる。2杯飲み終わる頃、ゆっくりとオレンジ色の朝日が昇ってきた。

Dscn2867

今日は何をしよう。連泊の予定だったが、こんなに早く起きてしまった。何だか走りたい気分だ。鮎の炊き込みご飯とトマトで朝食を済ませ、早々にテントを畳み、6時過ぎに「コスモス宮ノ前公園」を出発した。メインの国道を経由して、四国カルストへつながる440号線に入った。これが中々の酷道だった。カブはトップでは走ることができず、基本セカンド、たまにトップ、でもすぐヨタヨタになるのでやっぱりセカンドかな?という感じで走っていたら、突然のエンスト。ああ、リザーブかあ、でもえらい早いなあと思いつつ先へ進んだ。

これが良くなかった。四国カルストに入り、姫鶴平レストハウスでガソリンスタンドを聞いたら7キロ手前にあるという。それかその10キロくらい先の440号線と33号線の分岐のところになるらしい。しょうがないので7キロ戻る。

ガソリンスタンドはあったが、「配達中」の札がかかっている。

Dscn2873

で、待っていたのだが、いっこうに戻ってこない。しかもその集落は10軒ほどの家があるのだが、まったく人がいないし、気配もない。うむむこれは何なんだろう。一時間ほど待ったが、郵便屋さんがポストの郵便物を回収しに来ただけだった。

もしかしたらこの集落は忘れられた集落か何かで、もう人はいないのかも、と思った。当たり前のように携帯電話は圏外。目に見える範囲内で動いているのは木々の葉っぱ、ダイドーの自動販売機のぴかぴかしたLEDのみ。

しょうがないのでもう一つのスタンドまで走ることにした。ほんとにガス欠になったら困るので、下りはアクセルを開けなかった。でも、これでほんとに燃料の節約になるのかはよくわからない。アクセルを開けてもスカスカで今ひとつ力のない走りになってきて、ああ、ほんとにガス欠になるなあ、と思った頃、メインの国道に出た。最後の方は足で地面を蹴りつつガソリンスタンドへ。ほぼガス欠のカラッケツであった。

カブは燃費がいいのだが、タンク容量が少ないので航続距離は210キロくらいだ。しかも登りは苦手で、燃費が2割ほどさくっと落ちる。四国の山間部はスタンドが少ないし、忘れられた集落みたいなんもあるので、小さなところがサバイバルなのだ。

また来た道を戻る。四国カルストはすっきり晴れていて、空腹、ガス欠の冷や汗など全てを忘れて写真撮影。このへんはレストハウスくらいしか食べるところがなく、とんかつ定食とか普通のものを食べる気分じゃなかったので昼食はなし。(でも別に痩せない。なんでだろう。)

ここで使用したカメラがデジカメ(Nikon CoolPix3200)と銀塩カメラ(Olympus Trip35)の2台で同じ場面を撮り比べてみた。

Dscn2876
↑デジカメ(Nikon CoolPix3200)にて撮影

Image5
↑銀塩カメラ(Olympus Trip35)にて撮影

まあ、ソフトウエア側のチューニングとかいろいろあるんだろうけど、デジカメの方はちょっと色を作り過ぎな気がする。これじゃ沖縄の空みたいだ。個人的にはTrip35のほうが実際私の見た景色に近い気がする。こういう色を作らないデジカメってあるんだろうか。あればちょっと欲しいなあ。

Dscn2874

天狗高原の分岐で舗装林道に入って南へ抜けようとしたら、また道を間違えた。よくわからない細い道を抜けると何故かまた四国カルストの手前の440号線に出た。泣けてくる。今度は四国カルストに入らず、440号線でそのまま南へ抜けた。

梼原町に出たのは午後2時。ツーリングマップル上では1ページ下に下りるだけで8時間かかったことになる。いやはや。梼原町のスーパーでえらくおかずの種類の多いお弁当を買って、本日の目的地「太郎川公園キャンプ場」へ向かう。入り口に「車両乗り入れ禁止」とあったが、管理人のおじさんに聞いてみると別にいいよ〜とのこと。混雑時だけだめらしい。500円を払ってテント設営。

Dscn2879

冬場はスキー場のようで、あんまり平地がなかった。さっき買ったお弁当を食べて、隣の「雲の上の温泉」へゴー。

ここの温泉がかなりよかった。おしゃれ系シンプルな温泉で、すっきりとしている。露天風呂は二つの浴槽、空、みどりの木々、のみ。休憩所は琉球畳敷きになっていて、ころがってシャーベットを食べたら寝てしまった。気がついたら5時で、昼間の檮原のスーパーへ買い物に行った。

夕食はかつおの刺身をメインに、ワンカップの土佐鶴、コロッケ。これにごはんを炊いてふりかけで食べた。今日も長い一日だった。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

August 17, 2008

【一日目】仁淀川をめざしてゴー

4:30に高松港到着。眠たいけど早いうちに都会を抜け出すため走り出した。まずは南に向かい山越え。気温は22度程度で半袖では寒かった。早速かっぱを着る。道は空いていて快走だが、退屈でもあり、眠気がどどどと襲ってくる。こんなときは仮眠するに限る。

私は路肩にカブを停め、歩道にマットを敷き、ちょっと横になって目を閉じた。まだ7時前でだれも歩いていないのでよかったが、ヒトが来たら「行き倒れ」と勘違いされるかもしれない。20分ほど寝たら頭がはっきりしてきたので再度走り出す。

8:15道の駅「土佐さめうら」到着。もう高知県だ。となりにパン屋さんができていた。開店は8:30とのことだったのでちょっと待った。そのパン屋さんの裏手には手作りの石釜と小さなぶどう畑があったのでなんだかおいしそうな気がしたからだ。開店と同時に店におじゃまして、パンを買った。素朴な丸い「石釜パン」と「カレーパン」。

Dscn2832

石釜パンはちょっと甘めの生地がほわほわしていて雰囲気そのままの味。

Dscn2833_2

カレーパンは同じくちょっと甘めの生地に、まったりスパイシーなカレーがどんと詰まっており、大満足の朝ご飯だった。気合いが入った。

国道439号線で南下。が、趣味の県道巡りにシフトした。このままだと午前中に仁淀川らへんに着いてしまいそうだったから。県道16号線はカブが似合ういい道で、いい川もあった。

Dscn2840

鏡川という川は遊泳場になっており、橋の上から飛び降りられるようになっていた。地元の子どもたちが真っ黒に日焼けしてわーわー遊んでいる。「日本の正しい夏休み」って感じだ。私も靴を脱いで、ズボンをめくり膝まで浸かって涼む。じわーっと冷たさがしみてくる。気持ちいいなあ。

Dscn2841

県道30号線で南下。仁淀川の下流の町へ出た。ここからは灼熱の世界。川沿いをぐんぐん上流へ走る。どっかキャンプのできそうな場所を探すが、どこも日陰がないのでイマイチ。高岡郡越知町へ着いたのでここでカブを停め地図を見ていた。するとすぐ横の魚屋さんからおっちゃん登場「どこ行くんかね?」

私が、どっかキャンプのできるような場所を探しているんですよ、と答えると、「コスモス宮ノ前公園」を勧めてくれた。地図上ではキャンプ場とは書いてないが、よくみんなテント張ってるよーとのことだった。とにかく行ってみる。

そこはなかなか良かった。川沿いがちょっとした土手になっていて、桜の木が植えてありほどよく日陰になっている。ベンチがぽんぽんとあって使えそうだった。地元の人はテントというか、日よけのサンシェイドを張って、バーベキューと川遊びを楽しんでいる様子。今日の野宿はココに決定。

さっそく友達にメールを打つ。会社の同僚の女子の故郷がこの越知町ということで、もし来たらメールください〜と言われていたのだ。越知町と言っても広いし、車を持っていないらしかったから会えるかどうかは微妙だなあと思ったが、チャリで5分ということで後で遊びに来てくれるとのこと。

キャンプで誰かと会うというのはなかなか新鮮だ。テントを張って、川で泳ぎ、体が冷えたら川の中に椅子を置いて帽子をかぶって本を読む。極楽ごくらく。

5時くらいから町で1軒のスーパーへ買い出しへ。今日は鮎をいただけるということだったので、昆布を購入。塩焼きにして余ったら炊き込みご飯にするつもりなのだ。それとステーキの肉、モルツ、氷、トマトを購入。トマトは5個で50円だった。本当にいいんだろうか的価格である。

Dscn2844

米を浸水させ、肉に塩胡椒をふり、トマトをかじっていると友達が来た。なんと鮎は焼きたてのところを8匹もいただいた。

Dscn2856

これは、これは、ありがとうということで、その子と二人で一匹ずつ食べた。おじいちゃんが昨日200匹ほど釣ってきて、それを一夜干しにしたものらしい。こんな美味しい鮎は初めて食べたような気がした。もう一回川に入って遊ぶ。「大人だけで泳いでるヒトっていないっすねー。」と言われた。そうなんである。子供もいないのに川に入っているおばちゃんは私くらいしかおらんかったでーと言うとワハハと笑った。しかも服のまんまだ。個人的に日本の正しい夏は永遠なのだ。

Dscn2850

彼女は家へ帰っていった。私は残りの鮎をつまみながらビールを飲んでステーキを焼く。

Dscn2858

ステーキを食べもって、鮎を3匹、昆布とともにお米の上に乗せて炊いた。鮎ごはんは初めてだが、めちゃくちゃうまかった。

さあ、ぼちぼち休むかね、とテントの中を整理していたら、「バホバホバホ〜!!」とものすごいエキゾーストノートが近づいて来た。むむむ、地元の走り屋か!と一瞬警戒したが、なんと昼間来た友人がおじさんのハーレーの後ろに乗ってやってきた。何でも「関西の友達がバイクで来て、川でキャンプしている。」とおじさんに言ったら、ぜひ見に来たいとのことだったらしい。おじさんのハーレーは20年ものらしく、年季が入ったしぶいヤツだった。私がカブで来ているのを見て、とても感心している様子だった。おじさんとバイクの話などをして、コーヒーをごちそうしていただいた。

21:00。ながい長い一日が終わっていく。テントに入ると一瞬で眠ってしまった。

| | Comments (4) | TrackBack (0)

« April 2008 | Main | September 2008 »